大学時代に留学したことがある人は私の周りにもたくさんいますが、実際に話せるようになって帰ってくる人は非常に少ないです。
結果、私は中国語をゼロからスタートし、たった10ヶ月の留学でHSK5級(6級が最上級)を取得し、スピーキングも中国人と日常会話以上は問題なくできるようになりました。
英語を何年も勉強しているのに一向に話せない人ってたくさんいますよね。
中国人から『ネイティブみたいな発音だね!』と言われたり、他の留学生からも『何でそんなに上達が早いの?』と言われていました。(笑)
留学の成功、語学取得の秘訣は何といっても環境作りです。
いかに語学に集中できる環境を作ることができるかがキーになってきます。
会社を辞めて行く留学は、リスクが高いですが、その分質の高い留学を送りやすい環境にあります。
大学生の留学と何が違うのか、語学の習得に向けて留学の環境の違いについてご紹介します。
語学を本気で学ぶことができる
私が留学して大学生との違いで感じたのは、大学生は留学で語学を身につけるというよりは、留学生活を楽しもうとしているということです。
それぞれ留学の目的があると思うので、それを否定しませんが、もし語学を身につけるために留学しているのなら、毎日日本人とつるんで授業を受けているだけではもちろん話せるようになりません。
私の留学生活の優先順位は下記でした。
社会人留学の優先順位
- 【語学】授業に参加する
- 【語学】授業の復習をする
- 【語学/交流】現地の人と積極的に関わる
- 【語学/交流】中級以上のレベルで会話できる留学生と過ごす
- 【語学】オンラインレッスンで補強
- 【交流】世界各地の色んな留学生と関わる(ご飯やショッピングに行く等)
- 【娯楽】おしゃれなカフェや観光に行く
- 【交流】日本人のコミュニティに入る(目的は情報収集w)
でも大学生の優先順位は真逆です。
授業に参加する人は、中盤にかけてどんどん少なくなります。
なぜそうなるのか?
少なくとも環境が変化する海外で疲れる部分もある中、ついつい楽な日本人と一緒に過ごしてしまうのです。
特に同じ大学で一緒に留学に来ている場合、自分だけ別の行動を取るのは、なかなか勇気がいることです。
住んでいるのは海外なだけで、毎日やっていることは日本での大学生活とそう大きな違いはない、という大学生が多くいました。
私は2つの大学に留学したことがありますが、実際はこういう大学生がほとんどでした。
日本人、韓国人同士で毎日つるんでいる大学生を見ると、その環境でどうやって語学を取得しようとしてるの?と疑問でしたが、今になって思うと、そもそも大学生とは留学に求めていることが違うという結論になりました。
もちろん語学も取得したいけれど、それが優先順位で一番ではないのです。
色んな人との交流や、新しい出会い、恋愛、大学生の留学はとにかく楽しむことが優先されていると感じました。
社会人留学は、会社を辞めて行くので大学生の留学とは語学取得に対する熱意や覚悟が違います。
つまり、語学取得の優先順位が違うのです。
コミュニケーション能力の差で人間関係が変わる
海外に行ってもどこに行っても人間関係はつきまといます。
海外での生活はストレスはもちろん、人間関係のストレスもあります。
大学生は結構、恋愛や人間関係に悩んでいたりしていて、よく相談されました。
語学に集中できず、日本人のコミュニティで留学生活を消化させてしまっている大学生が多かったです。
一方で、一度社会に出て、大学時代とは違った人間関係を経験した社会人だと、人間関係は自分のペースで構築でき、人間関係に余裕があります。
私は社会人3年目で会社を辞めて留学したのですが、かなり会社での人間関係に苦労し、コミュニケーション能力が身についたので、余裕がある留学生活を楽しめました。
私は、下記のルールを設けていました。
社会人留学のコミュニケーションのルール
- 日本人のコミュニティに入らない
- 日本人の飲み会に顔を出さない
- 遊ぶなら中国人と遊ぶ
- 中国語を話す外国の友達と遊ぶ
大学や会社に所属していない留学だからこそ、断りやすく自分ならではの環境を構築しやすかったです。
一方で孤独でもありましたが、その分語学に時間を費やせました。
自費の社会人留学は留学の質が上がる
大学生の場合は奨学金で来ている人が多いので、働かなくても毎月安定した生活費が振り込まれます。
寮費も無料ですし、十分な生活費が毎月振り込まれるので、外食したり、パーティーに行ったり、観光に行ったり、金銭的に余裕がある楽しみ方ができます。
会社派遣の人もそうです。
ぶっちゃけ会社派遣の方や国の組織で来ている方(●●省とか・・・)は遊んでいる人、毎日飲み歩いている人が多かったです。
そりゃそうです。会社から留学費用を負担してもらっていて、お金があるので。(笑)
でも私は会社を辞めて留学したので自分の貯金を切り崩して生活していました。
そしたら、それが誘いを断る理由にもなりました。
相当な覚悟を持っての留学
留学後のプレッシャーや恐怖。
語学を必死に取得しようと思えたのは、一番はこれかなと思います。
やはり、お尻をぺんぺんしてくれる人やものがないと人って怠けるんです。
私は本当に怠け者なのですが(笑)厳しく自分にできたのも、会社を辞めて相当な覚悟を背負っていたからだと思います。
会社を辞めて行くと留学後のことで不安があったり、語学を習得しなければ留学後の職はないという恐怖もあり、本気で語学と向き合えます。
それがどんなに孤独でも辛くても頑張れた理由だと思います。
私はこんなに不安になったことは人生でも初めてだったんじゃないかと思うくらい不安で、『本当に話せるようになるのかな?』『留学が終わったらどうしよう』と不安に陥る時もありましたが、留学が終わった頃には、この不安やプレッシャーを乗り越えることで自分に自信がつきました。
その後も、新しいことに挑戦する中で不安やプレッシャーを負うことがありましたが、何とかなる!と前向きに取り組めるようになりました。
結論、全ては自分自身ですが、社会人になると学生時代よりは視野も広がって精神的にも大人になるので、大学生の時に行く留学と比較して、質の高い留学生活を送れます。
以上になります。ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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