5 年後に振り返ってみたシリーズ第二弾として、留学後の転職活動について書こうと思います。
会社を辞めて、留学をしてその後どうなったのか、それが一番皆さんの気になる部分でも不安な部分でもあり、留学を躊躇する理由だと思います。
私の失敗体験も含め、留学後の転職で年収150万円以上アップできたお話を紹介します。
留学後、仕事探しに失敗する人は多い
私の周りでもそうですが、留学後、仕事探しに失敗する人は多いです。
実は私の周りでも会社を辞めて留学していた知り合いが何人かいるのですが、共通点として誰もが知っている大手の会社を辞めて留学に来ていましたが、留学後、成功したとは言えない転職をしている方が多い、というのが現実です。
大手に転職することが転職の成功と呼ぶならば、それは実際難しいんです。
日本社会で、会社を辞めて留学に行くという変わった決断をする人材を採用するリスク(離職率アップ、協調性ダウン等)があるからです。
日本ではまだまだこれが現実です。
しかし、現地では大手の日本人の駐在員と交流できるチャンスが山ほどあるので、そういう人脈を駆使できるコミュニケーション能力が高い方なら現地採用なども含めて、留学後に大手への転職をすることは可能でしょう。
ただ、周りを見ていると、コミュニケーション能力も並々の普通の子はなかなか留学後に大手へ転職は難しいです。
しかし、もし年収をアップさせることを転職の成功と呼ぶならば、それは難しくありません。
まず、転職をする前に、下記2つのポイントについて考えてみてください。
留学後の転職のポイント
- 語学を活かした仕事がしたいのか
- その国と関わるビジネスがしたいのか(ex.ドイツだったらドイツの会社と関わるビジネスや、ドイツのメーカーの商品の営業など)
まずはこの2つからどちらか選択して、どちらも求めるとしたら優先順位を決めてください。
私が失敗した転職活動は、中国に関わるビジネスがしたいと思っていたのに、中国語を活かせる仕事を選択してしまったことです。
転職後、中国語を活かすことができるだけでは、もの足りませんでした。
もちろん日本に帰国後、何も勉強せずにいると語学のレベルは落ちる一方なので、仕事で中国語を使用できて語学のレベルが伸びることは嬉しいことです。
しかし私は元々、中国語より、中国のマーケットや今後の可能性に興味があったので、そこに入り込み中国に関わるビジネスをして経験を積んでキャリアを築いていきたいと思っていました。
転職に失敗した後、3ヶ月でその会社を退職し、その後中国に関わるビジネスに就き、年収150万円以上アップに成功し、20代で管理職に就くことができました。
もちろん留学後の転職を成功させるには、語学取得はレベルが高ければ高いほど有利にはなりますが、2つのポイントを押さえることで転職の軸がブレないです。
語学の面で自分の価値を上げる
日本では語学ができると、貴重な人材になれます。
これからの時代、周りと同じ能力だけを持っていても、そんなに稼げないです。
個人の時代とも言われいますが、他の人と違った能力、自分にしかできない能力を身につけていかないと今後安定の未来はないです。
あなたの今の能力に+英語、+中国語など一つの言語が増えるだけで、ニッチの人材になれるのです。
日本にそういう人がたくさんいれば競合が多く、転職市場でも戦いづらいですが、こんなに昔から英語英語と言われていても、未だに日本にはまだ英語が話せる人材は少ないですよね?
例えば中国語やドイツ語、フランス語になると、英語とは比べ物にならないくらい話せる人が少ない言語になり、逆に話せる人材は、日本のマーケットで簡単に貴重な人材になれるのです。
語学ができるだけで、戦うライバルが少なくなります。
日本には英語や中国語を話せる人が少ないので、語学レベルが求められた求人は倍率がそもそも高くないです。
また、ネイティブレベルはもちろんですが、日常会話ができる人も少ないです。
求人にはネイティブレベルと書かれていても、日常会話以上できれば面接に通過する可能性も高いのです。
なぜなら応募する人が多くないからです。
もし語学を取得したら日本では貴重な人材になり、転職活動でも語学レベルを求められる求人の応募に通りやすいです。
またその後、その仕事で語学を活かさなくても、その国に関連した仕事で経験を積み追求していくと、更に貴重な人材になれます。
その仕事ができるのは日本で数人しかいない!あなたしかいない!そんな価値を自分次第で作っていけるのです。
私は中国語を活かした仕事もしましたが、どちらかというと中国に関わる仕事をしたことで自分の市場価値が上がり、転職活動でもこのような経験をしている人材は少ないので選考でも有利になると転職エージェントからも言われました。
実際に自分自身もそれを肌で感じ、留学後の転職活動は自分が思っていたより結構簡単にパスできました。
次回の転職でも、同じような中国関係の仕事に就く場合は、給料交渉などがしやすいです。
慎重に学ぶ言語を判断すべき
言語を勉強している人や、これから身につけようとしている人は多いと思いますが、まず、学ぶ語学を選択する前に、下記は調べて把握した方が良いです。
語学の選択で重要なポイント
- その言語の可能性があるのか(話せることでどんなビジネスが可能になるか、人口やビジネス市場を見て伸び代はあるのか、実際にその言語を取得した人の話を聞いたりキャリアを確認する)
- その言語を話せるようになったらニッチな人材になれるか
マーケットとして客観的に見て、この2つのポイントで判断して語学を選択してください。
例えばKPOPの人気の影響もあり、学生時代に韓国語を勉強する人って私の周りにもたくさんいて、留学までする人もいました。
でも考えてみてください。
留学して韓国語ができるようになってその後の転職でキャリアアップしている人がいるか?
その語学に可能性はあるか、その答えは、周りを見回してみると一番分かりやすいかもしれません。
経験の面で自分の価値を上げる
私は留学を通して語学も身につけたのですが、留学して良かったと思うのはどちらかというと『経験』の方です。
人生は経験が全てだと思っています。
経験は行動することで、行動を起こすことで経験ができますよね。
何も行動しない人には何の経験もできないんですよ。
経験から得られるものって沢山あるんです。
留学で得た経験がもたらした影響
- 失敗体験、成功体験による自信と根拠ができる
- それを語学や留学以外の部分、ビジネスやプライベートの部分でも運用できる
- 何事も前向きにチャレンジできるようになる
- 価値観・考え方の変化
- 価値観・考え方の変化により、その後何かを選択する際の基準の変化
- 選択肢が変わることで人生も変わる
- 物事の捉え方が変わる
- やったことがないことに挑戦することに対して何とかなると思える
- 国籍や宗教に対して等、今まで触れたことないことに触れてみてそれに対する考え方が変わる
- 関心の先が変わる
- 今まで興味がなかったことに関心を持つ
- 関心の先が変わることで入ってくる情報も変わる
- それによって更に自分が新しくなり続ける
経験によって、ビジネスや自分のキャリア、仕事への取り組み方、働き方、プライベートの過ごし方、友達の選び方、自分の人生全てに影響してきます。
転職活動でも、同じく。
ただ転職活動をするより、一度留学して視野を広げて価値観をグンっと変えて、新しく自分を更新して転職活動する方がよっぽど面白いキャリアを築いていけると思います。
以上になります。ここまで読んでくださりありがとうございました。
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