留学手配や中国滞在の中で、ビザの手続きほどめんどくさいものはないと思います。
私は当初、半年の中国留学予定でしたので1年に延長するかどうかは実際に中国に行ってみてから決めようと思っていました。
ビザの延長方法など知らず、まあなんとかなるだろうと思っていたら結構大変なことになったので、今回はビザの延長について知っている限りのことをご紹介したいと思います。
中国ビザの種類(留学の場合)
中国留学の場合、留学期間によってビザの種類が異なり、自分で決める権利はなく、留学先の大学が発行する入学証明書を元にビザの種類を判断されます。
6ヶ月以内の留学X2ビザ、6ヶ月以上の留学になるとX1ビザになります。
6ヶ月以内の留学予定でX1ビザを取得することはできません。
X2ビザについて
- 中国から出れない(香港・マカオ・台湾も)
- 中国から出たらビザが無効になる
- どうしても帰国が必要な場合は留学生事務室やエージェントに相談する
- 公安局での居留許可の手続きが不要
X1ビザについて
- まず中国に着いたら公安局に行って居留許可の手続きが必要
- 居留許可がおりたら有効期間中は何度でも国内外出入り自由
- 出入国どちらも特に特別な手続きは不要
中国ビザ延長までの道のり
まずはじめに、X2ビザを延長するという方法や、X2からX1に変更する方法はないです!
正確に言うと、X2ビザで入国した方が6ヶ月を過ぎても中国に滞在したい場合、公安局で居留許可の手続をする形で6ヶ月以上の滞在が可能になります。
私は半年留学の予定でしたのでX2ビザで中国に来ましたが、学期を延長して1年留学(厳密にいうと10ヶ月)に切り替えました。
しかし、なかなか周りに同じ境遇の人がおらず、ネットで調べても正確な情報は出て来ず困っていました。
11月頃、2月から入学する大学に問い合わせたところ、大学がビザの手続きもするから大丈夫と言われ、安心していました。
しかし信用したのが間違いでした・・・。
私のビザの期限は2月下旬。
春学期に入学する大学の入学手続きも2月下旬でした。ビザの期限がもうあと5日しかないというときでした。
入学手続きの際、私のX2ビザの期限を見てスタッフに聞かれたのです。
「健康診断は受けた?」と・・・。
えっ!?ってなりました。(笑)
X1ビザを申請する場合は必ず健康診断の結果が必要になりますが、X2ビザの場合は健康診断は必要ありません。
実は、前期で入学していた大学では健康診断は大学内で実施してくれていたので、今回もそうだろうと思っていたのですがそんなことはなく、うる覚えですが上海国際健康保険センターみたいな名前の病院まで受けに行かなければいけませんでした。
あと5日しかビザの期限がないということで、大学のスタッフがその場でネットから健康診断の予約をしてくれて、次の日に初回の授業を休んで健康診断を受けに行く羽目に・・・。しかも結構遠かったです。
無事健康診断が終わってお会計の時に「結果は来週になるから。」と言われ、えええ!?となりました。
結果が出るのはビザの期限が切れる1日前だったと思います。結果を郵送してもらうと時間がかかるので、結果が出る日に再び病院まで結果を取りに行きました。
そして大学に戻って留学生事務室のスタッフに申請書をもらって、その足でパスポートと写真、申請書、証明写真などを持って公安局に行きました。
病院も公安局もバスで結構遠いところまで行き、公安局も混み合っていて結構待ちました。
病院→大学→公安局という順で、半日はつぶれました。
私は期限がギリギリだったので自分一人で健康診断を受けに行きましたが、大学では健康診断を実施しない代わりに、決まった日に病院までバスを手配してくれるようです。※大学によって違います。
健康診断を受けなければいけない留学生は全員まとまって、一緒にバスで病院まで行くみたいです。それだと安心ですね!
手続きが終わったらパスポートが郵送で返ってくるとのことで、ちゃんと帰ってくるのか不安でしたが2週間後くらいに無事返って来ました。
X1・X2ビザまとめ
- X2ビザを延長したのではなく、X1ビザへ切り替えたわけでもなく、居留許可の手続きをした
- ビザの手続きと居留許可の手続きは別物
- X1で入国する人は居留許可の手続き必須(中国に入国後30日以内に公安局で手続きが必要)
- X2ビザの場合は居留許可の手続きは不要
- X2ビザで入国し留学期間を6ヶ月以上に延長する場合、居留許可の手続きが必要(健康診断結果も必須)
留学期間を延長する場合、ビザについては大学の留学生事務室に早めに相談して下さい!
X2ビザの延長費用
ビザの延長費用として、実際にかかった費用は下記です。
- 健康診断:406元(大学の割引が効いていたと思います。前に並んでいた人は500元ほど支払っていました。)
- VISA申請料金:400元
- パスポート郵送費:40元(公安局に提出後2週間後に郵便で届く)
ビザについての問い合わせ先
上海の場合、ビザについて問い合わせ先は以下になります。
※査証専門回線にかけても、全然繋がりません。いつも混み合っています。
私は14回目にしてやっと繋がりましたが、私が聞いた質問については公安局に聞いてくださいとのことでした。が、念のため載せておきます。
領事館の人に聞いたところ、浦东の公安局には日本人がいるとのことだったので、「日本人いますか?」と聞くと「少々お待ちください」と言われますが、ずっと待っていてもプルルルルと鳴るだけで、誰にも繋がりません。
多分日本人スタッフが不在ではなく、対応が追いついてないのでしょう。
私はこれを5回くらい繰り返して諦めました。。。
中国語で挑戦しようと思い、中国語で質問しましたが、問い合わせセンターみたいなところの番号を案内されて、そこにかけると機械音につながります。
日本でもよくある「〜のお問い合わせは1番、〜のお問い合わせは2番」っていう機械音が流れるのですが、中国語が聞き取れず、何回も試しましたが、結局どこにも繋がりませんでした。
「中国 ビザ 延長」とネットで調べて、たまたま出て来たこちらにダメ元で電話してみたところ、とても親切に色々教えてくださいました。
日本人の方で、ただ質問をするだけだったのにも関わらず、とてもご丁寧に対応していただき感動しました!
領事館とか大学のスタッフに聞いても「ビザのことは分からない!」と言われたので、正直どうなることかと思ったのですが、留学エージェントやビザのサポートを行っている会社はプロなので、とても詳しいです。
分からない時は頼ってみても良いかもしれません。
以上になります。
VISAは1日でも期限が過ぎれば違約金が発生しますので、期限が過ぎてしまった!なんてことがないように気をつけましょう。