中国への現金の持って行き方@キャッシュパスポートをオススメしない理由

留学するとなると、お金をどうやって現地に持って行くか考えなければいけません。半年、1年の中国滞在となると結構な大金が必要ですよね。

銀行送金やキャッシュパスポートなどいろんな送金方法がありますが、中国で生活するにあたってキャッシュパスポートはお勧めしません。

目次

キャッシュパスポートの仕組み

私は何も分かっていなかったので、エージェントの紹介でキャッシュパスポートを作りました。

※キャッシュパスポートとは、日本で入金したお金を海外のATMから現地のお金を手数料200円で引き出せるというものです。

キャッシュパスポート指定のみずほ銀行の口座にお金を振り込めば、キャッシュパスポートを使って海外のATMからいつでもいくらでも指定のみずほ銀行の口座に入金したお金を引き落とせるという仕組みです。

また、指定のみずほ銀行の口座に残高がなくなれば、また追加でそこに入金すれば良いのです。もちろんみずほ銀行の口座を持ってなくても自分の銀行から指定のみずほ銀行の口座に振り込めば問題ありません。

東京三菱UFJ銀行ですと、ネットバンキングで海外にいてもみずほ銀行に振り込めるので便利ですよね。

また利用手数料は、中国で引き落とす場合1度につきたったの200円です。安いですよね。

ただ、問題は為替手数料と中国のATMで一度に引き落とせる限度額です。

キャッシュパスポート利用手数料は安いが、為替手数料が高い

私は出発前に日本でキャッシュパスポート指定のみずほの口座に50万円を円で入金しました。

まず、このキャッシュパスポート指定のみずほの口座にお金を入金するのに10%の手数料がかかります。

50万円を入金すれば実質は45万5千円の振込になります。

そしてさらに元では入金できないので、中国で引き落とす際に為替手数料が発生します。

為替手数料は日本円にして約2000円ほどかかります。

つまり中国のATMでキャッシュパスポートを使って引き落とすには、利用手数料200円+為替手数料2000円かかるのです。

そこまでは仕方ないのですが、中国ではATMで1度に引き落とせるお金の上限が3000元というところが問題なのです。

しかも上限額はATMの種類や場所によっても違い、上限2000元のところが多いです。

中国のATM引き落とし上限額3000元がもたらす罠

例えば、中国で1学期分の授業料16万円(=10000元)が必要になったとします。

上限3000元のATMで引き落とすには、4回引き落とし作業が必要です。

1回につき、利用手数料200円+為替手数料2000円。

つまり、16万円(=10000元)を元で引き落とす場合、利用手数料800円+為替手数料8000円。

16万円(=10000元)引き落とすのに手数料合計8800円。これ高くないですか?

例えば日本の銀行から10万円や50万円などまとまったお金を、中国の銀行に送金するのは1回手数料は3000円くらいです。

1万円でも100万円でも手数料は1回3000円。

それなのにキャッシュパスポートを使った場合、引き落とす手段はATM

上限があるため、まとまったお金を引きおとそうと思うと3000元ずつ引落とさなければいけず、毎回手数料合計2200円かかります。

私は授業料の支払いやALIPAY支付宝、Wechatペイメントなどを使用するために中国の銀行口座を作りました。

中国の銀行口座からの引き落としはいつでも24時間手数料無料です。

そこへ日本であらかじめキャッシュパスポート指定のみずほの口座へ入金した50万円を中国のATMで引き落として、新しく作った中国の銀行口座に入金しよう!と考えましたが、50万円をATMで引き落とすのに計算すると以下手数料がかかります。

3000元×10回=30000元(約50万円)→10回に分けて引き落とす必要がある

為替手数料 約2000円×10回=2万円

キャッシュパスポート利用手数料 200円×10回=2000円

キャッシュパスポートを使って中国のATMで30000元(約50万円)を引き落とすのに合計2万2千円の手数料がかかることになります。

50万円引き落とすのに手数料に2万2千円なんてアホらしくありませんか?

それなら日本の銀行から直接中国の銀行へ送金した方が安いです。

私はこの罠に気付いてからキャッシュパスポートで引き落とすのを辞めました。

キャッシュパスポートを作った時は利用手数料200円で済むと思っていたのです。

為替手数料がかかることやATMで1回につき3000元までしか引き落とせないことなど知らず、ネットで利用明細を見てから知ったのです。

クレジットカードとしても使えるキャッシュパスポート

キャッシュパスポートはクレジットカードの役割もあるので、レストランなどの支払いで現金ではなくキャッシュパスポートで支払いをすることも可能です。

しかし私の経験上クレジットカードとして使用した場合、1回につき手数料4%らい引かれています。

2万円の支払いで、手数料800円〜900円くらい引かれてました。

それならキャッシュパスポートじゃなくてクレジットカードで支払うわ、と思いました。(笑)

本当に使えないカード・・・。

中国で銀行口座を作るメリット

中国に留学する場合は、中国で口座を開設することをお勧めします!

中国語ができなくてもパスポートさえあれば外国人でも簡単に口座を作ることができます。

申し込み用紙に国籍や住所などを書いて、窓口で何度か暗証番号6桁を入力してサインを何回か書いたらOK(中国工商銀行がオススメです)

中国で銀行口座を作るメリット

  1. 日本の銀行から中国の銀行に直接送金できる(キャッシュパスポートなどを使わなくても済む)
  2. 中国では現金より圧倒的にwechatペイやALIPAY支付宝で支払う場面が多い(割引もあり現金より得することも多く、現金や財布を持ち歩かなくなる)
  3. 中国の銀行口座がないとwechatペイメントやALIPAY支付宝の登録や利用ができない。
  4. 月末締めとかではなく、それらを使用した瞬間に中国の口座から引き落とされる。
  5. 授業料の支払いや寮の支払いは、マスターやVISAは対応せず、現金か銀聯カードしか対応していない大学もある。
  6. 銀行のキャッシュカードは、銀聯なので支払いの際にキャッシュカードとして使える。

大学の授業料の支払いや寮の支払い方法は、あらかじめHPやエージェントなどに確認しておくことをお勧めします。

ネットで調べるといろんな送金の仕方があるので、キャッシュパスポート以外でお金の持って生き方を考えてみてください。

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この記事を書いた人

japanesegirl KOKOのアバター japanesegirl KOKO 中国人みたいな日本人

こんにちは、KOKOです。
訪問していただき、ありがとうございます。

私は中国に留学するまで、自分とは何者なのか軸となるものがなかったのですが、中国へ留学してから1つの経験が自信となり、その後のキャリアや考え方、生き方へ大きく影響しました。

日本の皆さんがこれからの時代、自分自身で自分の視野を広げて、人生をより豊かにしていくことができるように願っています。

豊かに生きられる日本人が一人でも増えて欲しいという想いで、中国語や社会人留学、中国ビジネスなどに関する情報を発信しています。 

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